自作分割キーボード 第2回
配列を決める ― キーの位置を、コードで書く

キーボードづくりで最初に決めるのは、キーをどこに置くか、つまり「配列」です。
今回は ergogen という道具を使って、キーの位置を文字で書いて決めました。
絵ではなく、文字で描く
ergogen は、キーの並びを設定ファイルに書くと、配列の図・外形・基板のたたき台まで出してくれる道具です。
マウスで一つずつ置いていくのではなく、「この列は隣より何mm上げる」と数字で書きます。
いいところは、直しが速いことです。数字を一つ変えて作り直せば、図も基板も一緒に変わります。
正直、最初に触ったときは「めちゃくちゃ難しい」と思いました。書き方も、出てきた図の読み方も分からない。そこで、AIに手伝ってもらいながら、少しずつ形にしていきました。
片手21キー、左右で42キー
| 部分 | 中身 |
|---|---|
| 指のキー | 6列×3段 |
| 親指のキー | 3つ |
| キーの間隔 | 19.05mm(一般的なキーボードと同じ) |
最近の分割キーボードでは、よくある大きさです。数字や記号は、キーを押しながら別の層に切り替えて打ちます。
列の段差を、Corne より控えめに
指の長さはそれぞれ違うので、分割キーボードでは列ごとにキーの高さをずらします。これを「列のずらし(スタッガード)」と呼びます。
定番の Corne はこのずらしがはっきりしていますが、手の大きさ17cmの自分には少し強すぎる気がしました。そこで、小指の列を基準にして、次のように抑えています。
| 列 | 小指の列からのずれ |
|---|---|
| 薬指 | +7mm |
| 中指 | +10mm(いちばん高い) |
| 人差し指 | +6mm |
| 人差し指の内側 | +4mm |
親指は、内側の少し上へ
親指のキーは3つです。人差し指の列の下を基準に、内側へ寄せて少し持ち上げ、外側の2つを10°ずつ傾けて扇形にしました。
親指を自然に曲げた先にキーが来るようにするためです。

まだ「叩き台」
この配列は v0.1、あくまで叩き台です。実際に打ってみて合わなければ、数字を変えて作り直します。それができるのが、コードで書く良さです。
次回は「ケースを3Dプリンタで刷る」。スイッチの穴の大きさで、思った以上につまずいた話です。